SES業界の仕組みとメリットを説明します

弊社ではSES(システム・エンジニアリング・サービス)業務を提供していますが、よく「システム・エンジニアリング・サービスって何ですか?」と聞かれることがあります。確かにわかりづらいかもしれないので、ここではシステム・エンジニアリング・サービス業界の仕組みについて簡単に説明したいと思います。

クライアントからの案件依頼で始まるSES

SESは弊社(クックテック株式会社)のようなSESを提供する会社に対して、クライアントから次のような案件を依頼されるところからスタートします。

  • 開発系の案件 — Java、.Net等の開発言語を使ったシステム開発
  • インフラ系の案件 — Linux/Windowsサーバ、ネットワーク機器の構築/運用
  • サポート系の案件 — SEサポートやヘルプデスク

こうした案件に対してスキルがマッチした技術者をクライアントに紹介することがSESの目的です。これにより弊社のような会社に成約(売上)が発生する仕組みです。

技術者は自分の条件で案件を選べる

一方、技術者には、保持しているスキルに応じてさまざまな引き合いがあります。その中から自分の条件に合った案件を選ぶ事ができます。

案件を選ぶときの条件の例は次のとおりです。

  • スキル — Java、Ruby、Python、PHPなど
  • 場所 — 新宿、渋谷、品川など
  • 内容 — Web系のシステム開発、企業内の基幹システム開発など
  • 人数 — 100人規模での新規開発か、10人の受託会社での開発か
  • 期間 — 2~3か月の新規開発か、1年以上続く長期保守開発案件か

他にも判断材料はありますが、迷っている部分は実際にクライアントと面会して確認することができるので、案件を選ぶ前に細かい条件がわからなくても不安になることはありません。

クライアントとの打ち合わせでは案件の概要を教えてもらうだけでなく、こちらの経歴を説明して得意分野をアピールすることもできます。

こうした打ち合わせでお互いが納得すれば成約となります。

このような仕組みでSES業界は成り立っています。

SES経由で仕事を得るメリットとデメリット

仕事を探すのにSESを使うメリットは、さまざまな案件に従事できることです。仮に正社員であれば会社の業務指示に縛られて、なかなか自分が希望する案件に自由に移る事ができないケースもあります。

もちろん、SES経由で参画した案件でも無責任に投げ出せないのは言うまでもありませんが、さまざまな案件を選んで経験を積みながらステップアップしていくことができます。それがSES経由で仕事を選ぶメリットでもあります。

また、正社員ではなかなか参画できないようなプロジェクトにもSESという形態を使って入り込めるというメリットもあります。

結果として、自分が思い描く将来に向けて幅広いスキルを身につけることも期待できます。

一方、デメリットとしては、クライアントから案件をもらう場合、別の会社が関与してきて複雑な構造になるケースがあります。その場合、現場への連絡や、さまざまな情報連携が遅くなり、弊害が起きる事が考えられます。

いずれにせよ、多くの案件情報を持っている企業が優位となりますのでそういった企業を見極めていく必要があります。

お困りのときは弊社にご相談ください。これまでに数多くの案件を紹介してきた実績を持つ経験豊富なコンサルタントが対応します。SESの利用経験がない方や、新たな技術にチャレンジしたい方も大歓迎です。一緒に将来を考えましょう。